「私はこう戦った」の日記

子どもと外国人妻が心の支え!不当解雇を訴え復職するまでの道のり

落とした財布が届けられる国(その壱)

 

出典:ダイヤを拾ったカエル – ダ鳥獣戯画 (chojugiga.com)

 

☆☆☆外国人の友人が財布を落としてしまいました☆☆☆

 

今年はじめての善行を紹介します。私が会社をクビになる1週間くらい前の話です。

 

ちょっとだけ人の役に立ちました。

 

ある朝、近所に住む外国人の友人から電話がかかってきた。朝なのに珍しい。

※彼とは教会で知り合いました

 

「昨日財布を落としてしまったのに今気づいた!」

「昨日市場で買い物をした時まではあったのに」

在留カードや大切な身分証明書類が入っている」

「どうしよう!??」

※英語で

 

彼は日本に出稼ぎに来ている。もちろん正式に就労許可が下りている。

 

某国で高倍率の選抜試験に合格し、専門のトレーニングを受けた後にようやく日本に来れたと聞いていた。

 

そんな彼にとって、在留カードをなくすのは死活問題のようで声の調子から狼狽の程がうかがえた。

 

私は〈大丈夫、日本は拾った人がちゃんと交番に届けてくれるよ〉と彼を安心する言葉を投げかけた。

 

〈ちょっと安請け合いしたかな〉とも思ったが、日本人として日本の治安の良さを信じたかった。

 

最悪、お金は盗られても、使い道のない免許の類いは残しておいてくれるだろうと思った。

 

彼を連れて近くで一番大きな警察署に行く。そこでは落とした財布がどんな色と形でどんなものが入っていて、お金は千円札が何枚で1万円札が何枚で~とけっこう詳しく訊かれた。

 

便利なもので、お巡りさんがPCで調べると、別の警察署に似た財布が届けられているのがわかった。

 

さすが日本!

 

と思いきや「カードはあるが、お金はないようだ」とのことだった。

 

私としてはお金がなくなっていることに、日本人として申し訳なく、日本人を代表して謝りたい気分だった。それでも「カードだけでもあれば・・・」と祈るような姿の友人。

 

車を少し走らせ隣町の警察署へ。そこで財布とご対面。

 

カードも現金も、すっかりそのまま届けられていました!

 

「ボクの国ではありえない!」と言って涙を拭う友人。同行していた私の外国人妻もなぜか一緒に泣く(笑)。

 

改めて自分の国を誇らしく思いました。

 

拾い主様は名前を残さず立ち去ったとのこと。ありがとう匿名の拾い主様!

 

つづく