【告発】日本にもいる隠れた特権階級~タダで2,000万円の保険金を手に入れる方法~
○○○今日はドキュメンタリータッチで○○○
中学校の頃に社会科で南アフリカのアパルトヘイト政策を習いました。白人と非白人を隔離し、白人に特権を与える政策です。
1994年まで合法的に行われていたので、私が中学生の頃はまだその真っ只中でした。特権や特権階級という言葉に触れたのはその時が最初だったと思う。若者ながらの正義感から世界の不平等に憤りを覚えたのを記憶しています。
今の日本において、合法的に特権を認めるものは外交官特権などの一部を除いてないと思います。特権という言葉も日常的に出てくることはない。みんなが等しく権利を持っているという考えだから。
いや、電車の女性用車両が空いているのに、男性の私は窮屈な普通車両に乗らなければいけない時、少しフェアじゃないと感じるかな。
しかしこれは社会的弱者(痴漢被害に遭いやすい女性)に手を差し伸べるという発想から出ている制度なので、すぐれて民主的なものだと思います。
少なくとも、私の日常生活では、自分に特権がないことで困ることはありません。
しかし、しかしである。特権は隠れたところにありました。 ※ここからが本題
今から遡ること約2年前、私がまだクビになっていなかった頃(笑)、社長が職員の福利厚生にと、会社の全額負担で全職員を生命保険に加入してくれました。団体生命保険とういうものだと思います。
いや、前から加入していたのかもしれない。とにかく社長は、「これで安心して死ねるな」(もちろん冗談)と言って、我が社が誇る福利厚生を職員たちに周知するよう私に委ねました。
だから私は某保険会社の担当者を会社に招き、保険内容の説明会をしてもらったのです。個人で保険に入っている職員もいるでしょう。だから会社で加入している保険内容を知れば、調整ができるというものです。場合によっては個人保険の掛け金を少なくすることもできるはずです。
実際、私自身がそうでした。私の前妻はありがたいことに私に充実した保険をかけてくれていました。知らないところで保険にかけられていてはじめは腹が立ちましたが、今となってはまじで感謝です。結構お金かけています(以下、参考)。
●某ちょ銀行:終身生命保険⇒約17万円/年は一括で25年分払い済み⇒死亡時500万円、60歳到達時100万円
●某大手保険会社:積立て生命保険⇒約32万円/年⇒死亡時・65歳到達時1,500万円
さて、説明会で、私たち職員は事故や病気、死亡時に保険金を受け取れることがわかりました。
お得感を顔に浮かべる職員たち。だって自己負担はありませんから。
ですが肝心の受取り額の説明がありません。
なので私は訊きました。〈死亡時にはいくら受け取れるのか〉と。
保険会社の担当者は少し逡巡した表情を見せた後、「一般の職員様は、200万円」と答えました。「おー!」というが、微妙な表情の職員たち。思ったより少ないから?でも「葬式は豪華なのができるな」と会社の福利厚生を擁護するやさしい発言をする者も。
私はかねてから空気が読めません。だから訊いてしまいました。〈一般の職員?では部長クラスの私はいくら受け取れるのですか?〉
保険員さんはお茶を濁すような感じだったのに、私は2度訊いてしまいました。〈私的に入っている保険と調整もしたいので〉と。
保険員さん:「、、、部長以上の役職者は2,000万円です・・・」
職員一同:「・・・」
たぶん、職員一同のこころの中はこうでした。
「福利厚生とやたら張り切っていたけど、そういうカラクリか」
「結局、同族経営の一族役職者が得をするためではないか」
「彼ら役職者が受け取る保険金は一般職員の10倍!」
「私たちの命は役職者の命の10分の1の価値?」
「ただでさえ役職者の収入は多いのに10倍もらえるの?」
これこそ「特権階級」というのではないですか?2,000万円を受け取るために個人保険なら毎年いくら払わなければならないのでしょう?私が個人で入っている保険は毎年50万円近く払ってようやく2,000万円です。
特権階級の彼らは身銭を切らず、無償でやってのけたのです。
しかも職員たちへの「恩着せアピール」付き。
彼らがしていることは合法です。でも道義的にどうか?私はクビになる前は2,000万円受け取れる身分でした。しかしさすがに良心が咎めました。
翌年同じく説明会がされました。一年目の職員はほくほく顔。でもすでにカラクリを知っている職員たちは微妙な空気。
説明会が終わるや否や、私は真っ先に席を立って退室したのでした。一族職員の恨めしい視線を感じながら。
先週の即日解雇の理由:「部長として職場の規律を保持し、適切な職場環境を整えるという資質に欠けるため」
不器用な正義感をもつ私はこのような出来事の累積で目をつけられ、排除されたのでした。
みなさんの身近に特権階級はいますか?